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Q&A よくあるご質問

ひびと骨折はどうちがうの?

よく使う「ひび」という言葉。患者さんから「ひびなの?骨折なの?どっち?」と聞かれることがあります。

しかし医学的には「ひび」という診断名はありません。意外なようですが、実はひびは骨折です。だからひびをみたら医者は「骨折」と診断します。けがでホネに変化が起きた場合、すべて骨折になります。

ひびは普通の骨折とちがって完全に折れていないか、折れていてもずれていないものをいいます。ですから「転位のない骨折」とか「不全骨折」ともいいます。レントゲンで骨に割れ目がはいっているけれど、完全に折れていない状態です。

これよりももっと軽いひびはレントゲンではわかりません。そういうものも骨折です。これらを不顕性(ふけんせい)骨折とか骨挫傷(こつざしょう)、あるいは微小骨折といいます。

せぼねがつぶれるのも骨の変化のひとつですから骨折です。圧迫骨折といいます。 患者さんはひびだと思っていたのに「骨折」といわれてびっくりしてしまいますが、そういうわけなのです。

「ひびだと思っていたのに、医者から骨折と言われた」とびっくりしなくてもいいのです。「ひびも骨折のうち」なのです。

ひびも骨折も適切な治療により必ずよくなります。


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