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Q&A よくあるご質問

痛み止めは「痛みを取るだけ」のくすり?

痛み止めは消炎鎮痛薬ともいわれ、鎮痛作用のほかにもうひとつの重要な作用をもっています。それが「消炎作用」という炎症を消す作用です。

消炎作用は「炎症をとる」という意味であり、痛みの原因を根本的に治すということです。

決して「痛み止め=単なる痛みを止めるだけの薬」ではないのです。

「痛み止めは、痛みをとるだけのくすりだから飲まないでがまんする」という方も多いのですが、ことはそう簡単ではありません。

痛みをがまんしていると、痛み物質が蓄積して血行不良となり、炎症がおさまらず、ますます痛みが強くなります。痛みと炎症の悪循環です。そして慢性的な炎症は万病のもとであることが最近の多くの研究からわかってきました。炎症をなくべくはやく取り除くことが重要です。

もちろん、消炎鎮痛薬には胃腸障害や腎障害などの副作用があります。しかし世の中の薬で副作用のない薬はひとつもありません。副作用ばかりにとらわれることは決していいことではなく、上手に使って炎症を治すことができます。さまざまな調査や研究で、「副作用に気をつけなければいけない薬」と同時に「もっとも有用な薬」の常に上位にランクされているのが消炎鎮痛薬なのです。

「痛み止めならいらない」と短絡的に考えず、上手に使って炎症を抑えて痛みをとっていきましょう。


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