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骨粗しょう症防ぐ3本柱(MGプレス 動いて健やかに24)

骨粗しょう症

整形外科は体を動かすのに必要な器官をみる診療科です。整形外科の守備範囲は骨と関節だけでなく筋肉や神経などきわめて広大です。

骨は心臓とちがって命にとってそれほど大切な気がしません。ところが事実は大違い。骨はからだを支えるだけでなく、血液やさまざまなホルモンを作るとても大事なところなのです。心臓や肺、胃のような内臓を医学用語で器官といいます。骨も立派な器官なのです。器官にはそれぞれ名前があります。心臓は循環器、肺は呼吸器、胃は消化器。骨や筋肉、関節は運動器といいます。今、この運動器がとても注目を集めています。

骨がもろくなる骨粗しょう症になると、腰の骨がつぶれる圧迫骨折を起こします。自分が知らないうちに圧迫骨折を起こしていると、背中が丸くなってきたり若いころに比べて身長が縮んできたりします。圧迫骨折が原因で寝たきりになってしまうこともあります。骨粗しょう症は人口の1割以上の人がなっていて、特に女性に多いのですが、治療を受けている人は少ないのです。だから女性は5年に1回のふしめ検診で骨密度を測ることが推奨されています。

骨粗鬆症を防ぐ三本柱は、バランスの良い食事、適度な運動、そして適切なお薬による治療です。同じお薬で治療しても運動習慣のある人とない人では効果が全然違います。薬と同じくらいに運動が大切。どんな運動でもいいんです。どんな運動がいいか悩んでいる人に限って、悩んでいるだけからだを動かしていません。考えるよりまず動いてみること。ウォーキングでも体操でもいいんです。外に出ると寒い冬は運動不足になりがち。家の中でジャンプやスクワットをしたり10分の足踏み運動も効果的です。

MGプレス 動いて健やかに24
2023年1月10日掲載

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