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肩こりにストレッチを【MGプレス連載- 動いて健やかに12】

くびと肩

肩こりは肩だけでなく首筋や肩甲骨、腕にいたるまでなんともいえない痛みと張り感が広がり、時に頭痛やしびれを伴います。首を動かすとにぶい痛みが走り、天井を見上げたり目薬をさすのがおっくうになります。

原因となる病気には変形性頚椎症や椎間板ヘルニアがあります。また鎖骨の下の神経や血管が締められる胸郭出口症候群や、肩の関節の動きが悪くなる肩関節周囲炎が原因であることも。しかし原因となる病気がはっきりしないことが多いのです。同じ姿勢でのパソコン作業や長時間のスマホも肩こりの原因になります。ストレスや緊張は最も重大な原因であり、肩こりは現代人の生活習慣病といっていいかもしれません。

原因の病気がなくても症状が辛ければ、それに対して治療が必要。辛いまま我慢していると体の不調だけでなく気分が落ち込んだり、物事に対する興味や意欲が低下してしまうといったメンタルの問題が出てくることさえあるのです。

治療には飲み薬や注射があります。薬は痛み止めだけでありません。筋肉の緊張を和らげるもの、神経痛を治すもの、炎症を抑えるもの、メンタルの面から肩こりを治すものなどがあります。しかし重要なのは首まわりの運動をしっかりすること。ただし手のしびれなどの症状がある人は、悪化させてしまうこともあるので、どこまで運動してもよいのか、必ず専門医の診察を受けてからにしてください。人にゴリゴリ揉んでもらっても一時的によくなるだけです。「自分で動かす」ということが大切。痛いから動かさない、動かさないと筋肉は固くなりますます痛みが強くなる、という悪循環を断たなければいけません。痛みが慢性化すると不安になり焦ってしまうものです。まず気持ちをリラックスさせて、ゆっくり筋肉を緩めるようにして首筋と肩のストレッチをしていきましょう。

MGプレス 動いて健やかに12
2022年2月1日掲載

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