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ビタミンD 上手に摂取を【MGプレス連載- 動いて健やかに16】

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ビタミンDは、胃腸からのカルシウムの吸収を高めて骨を強くします。ビタミンDは骨だけに作用するのではありません。からだを動かすということ全般にとても関係の深いビタミン。筋肉や神経に働いて姿勢を制御してふらつきをなくし、転倒したり骨折することを防ぎます。まだまだわかっていないことが多いビタミンDですが、血管や胃腸の働きを助けたり、免疫力をアップさせ抗がん効果があるとも言われており、研究が進められています。

ビタミンDは日光に当たることにより皮膚で作られます。では、どれくらい日光を浴びたらよいのでしょうか。なにも、はだかになって長時間日光浴をする必要はありません。肘まで腕まくりをして10分ほど太陽にあたることで1日に必要な量が作られます。意外なのは、ビタミンDの原料が脂質の仲間のコレステロールの一種であるということ。コレステロールといえば動脈硬化の原因であり悪い印象ばかりですが、その一方で細胞の膜や重要なホルモン、そしてビタミンDの原料でもあるのです。脂質は炭水化物、タンパク質と並んで三大栄養素の一つ。過剰に摂るのは避けなければいけませんが適度な摂取は必要なのです。

日本人は一般的にビタミンD摂取量が不足している人が多いといわれています。骨軟化症の患者さんの血液を検査すると不足している人がかなりいます。ビタミンDは魚やキノコに多く含まれています。ネットをみると多くの情報があるので適切なサイトでぜひ調べてみてください。栄養素を補給するのにサプリメントを使う人もいます。食べ物よりもサプリの方が簡単にたくさん摂れそうな気がするのも事実。しかしサプリのラベルに書いてあるビタミンの量がすべて吸収できるわけではありません。またビタミンには欠乏症がある一方で過剰症というのもあり、摂りすぎには注意。そんな意味でもできるだけ食品から自然な形で栄養素を摂り、上手にサプリで補充することが大切です。

MGプレス 動いて健やかに16
2022年5月24日掲載

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