親指の関節
おや指の関節は3か所あります。
一つ目は親指の真ん中のIP関節、二つ目は指のつけねのMP関節といいます。三つめは手首の近いところにあるCM関節です。
ばね指とCM関節症
MP関節が痛くなるのは、ばね指です。ばね指は親指を曲げる腱が炎症を起こします。ばね指になるとMP関節の手のひら側がとても痛くなり、何かを握るときに、そこがあたると痛みを感じます。
進行すると親指の曲げ伸ばしの時に、ひっかかりがでるようになります。朝になると、指が曲がったままのびない時も出てきます。
これに対してCM関節が痛くなると、ビンのふたを開けたりするときに痛みが出てきて、手首の親指側に少し出っ張りを感じる時もあります。これをCM関節症といいます。
診 断
CM関節、つまり手首のおや指側の近くに骨が出っ張ってきます。そこを押すと痛みが生じます。
親指をつかんで軸圧をかけてぐりぐり動かすと痛みが強くなります。レントゲンを撮るとCM関節症がすり減っていたり、亜脱臼しているので診断できます。
治 療
痛む部分に湿布を貼ったり、専用のサポータで固定をすると効果的なことがあります。
それでも痛みがとれない時は、関節にステロイドという消炎作用のある注射をすることで劇的に改善します。進行したCM関節症は手術でよくなる場合もあります。