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痛風

リウマチ・痛風

原 因

痛風は尿酸という物質がひきおこす病気です。中年の男の人に起こりやすく、足のおやゆびのつけねが、急に痛くなり腫れて赤くなります。足の親指が有名ですが、そのほかに足首や膝が痛くなったり腫れてくることもあります。

体質的にからだに尿酸がたまりやすいひとがなります。そのほかには過度の肉食や、アルコールの過度の摂取、疲労や過重労働、ストレスや睡眠不足、急で無理な運動なども痛風をおこす引き金になります。

症 状

痛みはとても強く、歩くことも困難になる事があります。そよ風があたっても痛みがあることから「痛風」と名づけられました。

「日頃、超勤続きの中年男性が、やったことがない草野球に誘われ、一日走り回った。そのあと、夕方からチームメートと、ビールとバーベキューで打ち上げをして家に帰ったら、夜中から急に足が痛くなった」などというのが典型的な例です。急な痛みのことを「痛風発作」といいます。

診 断

尿酸の正常値はだいたい4~7です。痛風になると血液検査で尿酸を測ると高くなっていることが多いのです。しかし必ずしも7以上でなくても痛風発作になる事があります。尿酸の通常の値が低い人が、急に高くなると痛風発作をひきおこします。たとえば普通は3の人が、急に6になると痛風発作になるのです。

血液検査をすると「からだに炎症があるかどうか」がわかるCRPや白血球の数が高くなります。痛風発作を何回もくりかえすと関節がいたんできます。足の親指の関節のレントゲンを撮ると、すり減っていたり荒れていたりすることがあります。

治 療

発作の時は、まず消炎鎮痛薬で炎症をしずめます。尿酸値が高くて発作を起こしているときに、尿酸を下げるお薬を飲むとよけいに痛みがますことがあります。まずは消炎鎮痛薬で痛みをとって、一呼吸おいてから痛風治療薬で治療していきます。

痛風治療薬には、尿酸をからだに出す薬(尿酸排泄促進薬)と、尿酸が作られるのを抑える薬(尿酸合成抑制薬)があります。

適切な治療をすればすぐに痛みは取れます。

しかし尿酸が高いまま放置しておくと腎臓の機能が障害されたり、高血圧や心臓病の原因にもなります。

食事や運動などの生活習慣の改善も大切です。油こいものや過度の肉食を避け、野菜をたくさん摂ってください。アルコールは決して「絶対にダメ」ではありません。あくまでも「適量」で楽しんでください。そして疲れとストレスをためないことが大切です。


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